中小企業診断士の紹介 1次試験 2013年8月合格
中小企業診断士とは?
中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格です。
法人数ベースで日本の国内の99%が中小企業ですが、大企業に比べて経営ノウハウを持つ経営者・従業員は少ないのが現状です。
中小企業診断士は、中小企業の経営課題を分析し、必要な助言をしたり、他の士業などの専門家を紹介したりします。
中小企業診断士試験では、これらの能力を有しているかを試験するため、1次試験では多肢選択式の7科目の試験があります。
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理(オペレーティング・マネジメント)
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・中小企業政策
2次試験では事例にもとづく記述試験と口述試験があります。
中小企業診断士は弁護士や弁理士、公認会計士、税理士など他の士業とは違い、業務独占資格ではないため、中小企業診断士一本で独立している方は少なく、企業内診断士が多い資格です。
資格概要
正式名
中小企業診断士
略称
診断士
実施団体
試験日程
1次試験 8月、2次試験(筆記)10月、2次試験(口述)12月
級別
なし
合格基準
1次試験:総点数60%でかつ、1科目でも40%未満でないこと(科目合格あり)
2次試験:全科目A(合格水準)以上であること、かつ口述試験の評定が合格水準であること
受験料
1次試験:13,000円
2次試験:17,200円
山ちゃん受験記録
取得年月
2013年8月:1次試験合格
2013年10月:2次試験不合格
主観的な難易度
1次試験:難しい
…7科目の1つ1つは普通の検定試験の2級レベル。多肢選択式なので多少のうろ覚えでも対応可能。
ただし7科目をまんべんなく勉強するのは根気がいりました。
2次試験:難関
…1次試験とは異なり事例解析の記述式になるため、うろ覚えでは用語が書けない。
問題文だけでも数ページあるため、まずは文章(与件といいます)からキーワードを拾うだけで時間がかかります。
限られた時間の中で、本文を読み、課題を整理し、文章に落としこむという作業はかなり大変です。
勉強期間
1次試験:約6ヶ月
2次試験:約2ヶ月
ストレート合格を狙うなら1次試験が終わる前に2次試験対策をしないと厳しいかと。
全部テキストと問題集を使った独学です。
スピテキとスピ問だけで1次試験は受かると思います。
参考になった資格や経験
この試験のために、1次試験の各科目に対応した以下の検定試験を取りました。
- 経済学・経済政策 → ERE経済学検定 B+判定
- 財務・会計 → 日商簿記2級、ビジネス会計検定3級(2級は不合格)
- 企業経営理論 → 経営学検定中級
- 運営管理(オペレーティング・マネジメント) → 販売士3級(2級は試験後に取得)
- 経営法務 → ビジネス実務法務検定2級、宅建
- 経営情報システム → 応用情報技術者試験
勉強方法
モチベーションを維持するために、上記の検定試験を毎月数個いれ、検定試験の合格基準になるように各科目をローテーションで勉強しました。
幸い経営情報システムは本業なので残りの6科目だけ勉強すればすみます。
応用情報技術者試験やそれ以上の高度試験を合格しているため、科目免除もできましたが、総合計の60%以上という合格判定があるため、免除せずに受験し余裕で92点をとれました。
類似試験のない中小企業経営・中小企業政策は暗記科目なので直前に集中して覚えました。
活かせる仕事や次の資格
この資格に合格できるスキルが有れば、多くの企業内で活躍できるはずです。
ITエンジニアとしても 2012年版「いる資格、いらない資格」などにあるように、会社が取らせたいビジネス資格として常に上位にあります。
一方、この資格だけで独立して食っていけるかというとNOといえます。
人脈作りやコミュニケーションスキル、特筆すべき得意分野・経験など、他の士業の資格などがないと厳しいと思います。
次に目指す資格としては、販売士1級、ITコーディネータ、事業再生士、公認不動産コンサルティングマスターなどコンサルティング系資格か、税理士、社会保険労務士、司法書士などの独占業務がある士業などを目指すと良いと思います。
(僕は今年2次試験受からないと、来年1次試験やり直しだ・・・。)
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